<No.13>「いたずら弾き」は音色のパレット
こんばんは!代表の鈴木敬です。
生徒さんの才能には、たびたび驚かされます。
今日いらしたA君は、即興演奏の天才!
A君がピアノ、私がハンドベルだったのですが、
「ここ入って!」「ここはストップ!」
とまるで指揮者のように指示を出しながら、即興演奏を続けます。
その音色がまたカラフル!万華鏡のように、いろんな音を出してくれるんです。
◆いたずら弾き、どこまでさせていいの?
さて、このように楽譜にとらわれず、自由に弾く即興演奏。
まあ、小さい子供の場合は「いたずら弾き」かな?
そんないたずら弾きを目の当たりにして、顔をしかめる親御さんは多いのではないでしょうか(笑)
「楽譜通り弾いてない!」
「もっと真面目に練習しなさい!」
のように。
ただ私は、即興演奏(いたずら弾き)こそ、音楽の原点だと思っているので、生徒さんがレッスン中に即興演奏始めたら、いくらでも続けさせてあげます。
もちろん、ひまわりの先生全員が「ノンストップ!即興演奏」です(笑)
◆いたずら弾きを止めない理由
それには、れっきとした理由があるのです。
「音のパレット」
です。
小さい子供は、
「この鍵盤って、どんな音がするんだろう?」
と、興味津々で鍵盤を打鍵します。
高い音から低い音まで。
大きい音から小さい音まで。
ひとつひとつ、どんな音がするのか「実験」しているわけです。
実験の成果は、実際に曲を弾くときに表れます。
音色が豊富になるのです。
いろんな音色を知っているおかげで、実際に曲を弾くときに、いろんな音色で弾けるのです。
まさに、
「音色のパレット」
に、たくさんの色があるわけですね。
◆白黒の楽譜を、カラーに変える方法
もし、「楽譜を見て、その通りに弾かなきゃダメ!」って言ったとしたら、パレットの色は限りなく「ゼロ」に近くなります。
なぜなら、楽譜には音符が「白黒で」書かれているからです。
白黒の音楽ではなくて、カラーの音楽を奏でるには、
「いたずら弾き」
で音色のパレットを増やすしか、方法はありません。
私は、「正しく弾く」という機械性よりも、「美しく弾く」という芸術性を重視しています。
いたずら弾きを止めないで!