<No.14>早期教育は不要〜「啐啄同機」(そったくどうき)が学びどき
こんにちは!代表の鈴木敬です。
ここのところ、周りのピアノの先生方のあいだで
「早期教育っていいの?悪いの?」
という話題が持ちきりです。
「ピアノを早くから弾かせたい!と1歳児ちゃんを連れてこられたんですよ。リトミックを勧めたら、ピアノ弾かせてください、と。まだおむつしてるのに(笑)」
さすがに1歳児ちゃんは、ちょっと無理かも、ですね(笑)
たしかに、ピアノに限らず「習い事は、早ければ早いほどよい」という風潮にあります。
「隣の子は1歳でピアノ始めた。だったらウチの子は0歳で!」
「0歳で始めたんだって?じゃあ、ウチは胎教で!」
胎教でピアノって・・・ちょっとさかのぼりすぎじゃない?(笑)
こんな「早期教育レース」一体、いかがなものでしょうか?
結論からいうと、早期教育、不要です。
理由は、「学びのタイミング」にあります。
「学びのタイミング」つまり「今こそ学び時!」という時期は、実は、たった一つしかありません。
それは・・・これです!
これは愛知県東栄町にある「ひまわり星空の里教室」国田靖子先生がInstagramにアップされていた写真。
「アローカナ」という珍しいニワトリの赤ちゃんです。
本当にドラマチックな写真ですよね!!
鳥の雛が生まれるとき、まず親鳥がくちばしで卵の殻をつつきます。
「自力で、出ておいで」
と促すのです。すると、雛鳥は、
「あ、そろそろ出番や」(なぜか関西弁 笑)
と、内側から殻をつついて自力で外に出ます。
それは早すぎも、遅すぎもしない、まさに絶妙、ドンピシャのタイミング。
この絶妙のタイミングを、禅宗の言葉で「啐啄同機」(そったくどうき)と言います。
すべての教育で「教えるタイミング」「学ぶタイミング」というのは、「啐啄同機」。
これ以外には、あり得ません。
そう考えると「早期がいい」とか「大人になってからがいい」というのは、どちらも違うということになります。
たった一つの答えは、
「教えどき」と「学びどき」
がピタッと一致すること、です。
たとえば子供を観察していると、あるとき、目がキラッ!と輝く瞬間があります。
興味を持った瞬間です。
そこを逃さない!!
「これ、もっとやってみる?」「うん!」
子供は「自分から」やり始めます。
「ここまで会社の言いなりになって働くだけだった。そろそろ自分の”生きがい”を見つけたい」
大人の場合、外から殻をつつく人はいませんが、「なんとなく、やってみたい気がする」という直感がもたらされます。
これが「啐啄同機」です。
ということは、教師はじっくりと子供を観察しましょう、ということなのです。「とにかく教えなきゃ」という焦りを捨てて、見守りに徹することなのです。
そしてチャンスを逃さない!!
チャンスだと思ったら「今だ!」とばかりに、子供が興味を持ちそうなものを並べてあげます。
21世紀の教育は、子供の好奇心が芽生える瞬間を捉え、芽が葉になり茎になり花が咲くように「しっかりと見守る」ことなのです。
早期教育、知識の詰め込み・・・全部、過去の時代のもの。
新しい時代に、新しい教育を実践していきたいですね!
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