<No.28>音符が読めないからって、不幸にはなりませんので安心してください(笑)
こんばんは!
最近、レッスン中「フロー状態」に入るようになった気がします。
「え、お風呂に入るんですか?」
・・・んなアホなことせんわ。
誰がレッスン中、お風呂に入るんや(笑)
「フロー状態」とは、簡単に言えば「ハイ」になり「快感」を覚え「集中」する状態。
よく、野球のバッターが「ホームランを打った瞬間、ボールが止まって見えました!」などと言いますよね。あれです。
レッスン中にフロー状態に入ると、生徒さんが止まって見えるんです。また、次にどんな動きをするのかがわかるようになります。直感が冴えるみたいですね!
さて、そんなフロー状態と正反対なのが、
「教えなきゃならない」
焦り状態(汗)
「あの、生徒さんが音符が読めないというので、読みがなをつけるようにしました。でも、こんなことでは、ますます音符が読めなくなって将来困るのでは?と思います。」
とはA先生。
さて、ここで問題です。
音符が読めないと、本当に、将来困るのでしょうか?!
音符が読めないからといって、スーパーで買い物できなくなるでしょうか?
音符が読めないからといって、会社で働けないでしょうか?
音符が読めないからといって、恋人にフラれるでしょうか?
音符が読めないからといって、犬に吠えられるでしょうか?
そんなことはありませんよね。
音符が読めないことは、実は、ぜんぜん大したことではないのです。
そんなことより、一番怖いのは、
「ピアノをやめちゃう」
ことではないでしょうか?
「ピアノが嫌いになる」
ことではないでしょうか?
考えてみてください。
ピアノがある人生と、ピアノがない人生、比べてみてください。
どっちが「豊か」でしょう?
何か嫌なことがあっても、ピアノを弾くと自分自身を取り戻せる。
人に拍手と感謝をもらえる。
そんなピアノにサヨナラするなんて、考えられますか?!
音符が読めないことは、小さなことです。
でもピアノを失うことは、それよりも大きなことです。
だから、ピアノの先生の役目は、生徒さんのピアノライフを
「支援」
すること。つまり、
「支えて応援すること」
です。
まちがっても「生徒さんをピアニストに改造すること」ではありません。
生徒さんが音符が読めなければ、読みがなを打ってあげれば良いのです。
「そんなもん、いらない。自分で読む!」
と言えば、打たなければいいのです。
すべてを
「生徒さんファースト」
で考えましょう。
それが、これからの新しい教育の姿なのです。