<No.29>なぜ初心者の演奏は心に響くのでしょうか?
こんにちは!鈴木敬です。
1日中パソコンの前に座っています。
そうです。「zoom漬けエブリデイ」なのです。
といっても、飲み会とかはやらず、レッスンやら講義やら教えることばっかり。
そんな中、ほとんど初めて、zoomで「雑談」してみました!
そしたら、やっぱり講義っぽくなりました(笑)
「先生、なんだか授業みたいですよ!」
とご指摘を受けました(笑)
ああ、オソロシヤ職業病!!(汗)
そんな毎日ですが、レッスンやっていて、小さなこどもの演奏を聴くと感動するんです。
小さい子が、小さい手の指をピンピンに伸ばして、一生懸命弾いている。
そのにも感動なのですが、出てくる音も感動です。
初心者なので、上手くはありません。ぶっちゃけ下手です(笑)
でも、そういうことじゃないんですね。
感動するんです、上手い下手を超えて。
そこで今日は、初心者のピアノに感動する理由を書いてみます。
◆初心者のピアノに感動する理由って?
といっても、それはとても簡単な理由なんです。
「上手く見せようとしていない」
から。
それはそうです。見せようにも見せられないくらい下手なんですから(笑)
でも、そこがいいんですよね。
よく見せようとい邪念がない。
つまり「無邪気」。ピュアなんですよ。
ちょっと上手くなると「上手く見せよう」「失敗したら恥ずかしい」という雑念というか邪念が出てきます。
これが、演奏をつまらなくしてしまいます。
◆お絵かきにたとえると?
わかりやすく、お絵かきにたとえますね。
こどもの描いた絵は、みんな「いい!」ですよね。
ですが、大人の描いた絵は、たいていつまんないです。
「よく見せよう」と対面を気にするから、無難な絵を描くのです。
「無難」と書いて「ツマラナイ」と読みます。
芸術にはそもそも「無難」がありません。
そこには「冒険」しかないのです。
だからこどもの絵は楽しいし、観ていて飽きないんですね。
同じように初心者のピアノも、聴いていて飽きないのです。
大切なのは初心=ビギナーズ・マインドです。
「初心忘るべからず」
は、ピアノも絵もスポーツも仕事も同じなんですね!