HTS

いつも「神回」!?鈴木 敬先生のレッスン♪

いつも「神回」!?鈴木 敬先生のレッスン♪

こんばんは🌟
静岡市葵区「おとりえ♪音楽教室」の加藤 知子です。

 

いつもお世話になっているこども園から

園児さん向けのコンサートの

依頼を頂き

選曲をしている中で

 

鈴木 敬先生に

 

「フルートとクラリネットとピアノの3重奏の

アンサンブルの譜面をさがしているんです」

 

とお話したら

 

先生が以前にコンサートの

アンコール曲として

 

バイオリンとチェロとピアノの

3重奏アレンジの

「アメイジンググレイス」

 

のスコアを惜しげもなく

くださいました

 

 

 

敬先生がアレンジした譜面を

じっくりじっくり眺めながら

 

浮かんできたいろいろな

音楽的な疑問を

昨日の敬先生のレッスンで質問させて

いただきました。

 

 

いつも

感嘆の声ばかりの

 

「神回!!」と呼ばせていただいている

レッスンなのですが

 

今回もほんとに

 

深い学びでした

 

 

これこそが

敬先生がいつもおっしゃる

「深堀り」だなぁと

感じ

 

学ぶってこんなに楽しいんだと

思いました

 

 

 

テンポ設定について

まずは質問したのですが

 

 

まず最初におっしゃったのは

 

 

 

作曲家は

「~感」

を大事にしているということでした。

 

 

 

そこから次から次へ

紡ぎだされるお話。

 

 

 

(敬先生に許可をいただいたので

備忘録もかねてまとめます)

 

Lentoはイタリア語では

【ゆっくりした・のろい・時間がかかる】

 

 

Largoは英語のLarge

【幅広く、ゆるやかに、壮大に】

 

 

Adagioは

【くつろぐようにゆったりと

安らぎやおだやかさ】

 

Andannteは

楽語辞典などには

「歩く速さで」とあるけれど

イタリア語のandare(歩く)が語源で

流れるように、止まらないように

の意味をもち

日本人はゆっくりめのテンポ設定のことが

多いけど、ヨーロッパの人は

わりと速めのテンポで感じることが多い…

 

メトロノーム上では

この順序にテンポが少しずつ

速いように書かれているけれど

 

 

数字で表せない  「~感」

が込められているということ。

 

また

Moderatoは

楽語辞典では

「中くらいの速さ」とあるけれど

控え目とか穏やかな、という意味のイタリア語

が語源

 

 

 

Allegretto

は「やや速く」と一般的には言われるけれど

【陽気な】の意味のAllegroに

“-etto”という元の単語の意味を弱める

接尾語がついているので

 

 

交響曲の1楽章には

Allegrettoというテンポ表示はなくて

短い楽章や小品、メヌエットに

よく使われる…とか。

 

Allegro ma non troppoと

Allegro non troppoは

 

ma 【しかし】をいれるかいれないかに

作曲者の意志が感じられることなど。

 

 

Allegro Moderatoは

どっちなんだ?だけれど

やっぱりAllegrettoじゃなくて

【穏やかなAllegro】と

伝えたいのだと。

 

 

改めて

譜面は文学と同じだなぁと

感じました。

 

 

 

また、弦楽器2本とピアノのアンサンブルを

木管楽器2本とピアノにアレンジし直すに

あたり

テンポの感じ方が

ちがうような気がする、と

質問したら

 

音の波形の特徴が違うから

 

弦楽器の音がのびるのと

管楽器の音がのびるのは

同じのびていても違う

エネルギーが増す感じの

密度が違う。

 

弦楽5重奏曲と木管5重奏曲を

聴き比べるとよいでしょう。

 

と教えてくださいました。

 

 

ひとつひとつのことは

私の少ない知識の中にあることも

あっても

 

こうやって質問の答えとして

明確に次から次へと

知識の泉のような

敬先生から

お伺いするレッスンは

本当に

息をする間もなく

充実の時間です

 

 

お問い合わせ

contact