いるだけで100点満点!🌈僕たちが目指しているもの⑤
おはようございます☀️鈴木敬です。
「ねえねえ、”夢みる小学校”って、観た?」
「観ました!いい映画ですよね。ああいう小学校に通いたかったな〜」
え?なになに、なんの話?
実はこの話題が、少し前からひまわりの先生の間で飛び交っていたのです。
そして昨日、ついに金沢市でも封切られました!「夢みる小学校」
学校法人「きのくに子どもの村学園」さんが運営する、
「南アルプス子どもの村小学校・中学校」さんの日常を描いたドキュメンタリー映画。
とっても良かった!!
映画館なのに何度も拍手してしまい、隣のお客さんに笑われました(笑)
とにかく、学校の方針が素晴らしいのです。
詳しくはサイトを見ていただければわかりますが、映画の中で、印象に残る言葉が2つありました。
どちらも校長先生のお言葉です。
①「(集会などで)整列はしません。前が見えませんので。前が見えるところに自由に立つようにします」
・・・そうですよね。そこでも「自分で考える」力が身に付きます。
②「一斉教育が”発達障害”という言葉を生んだのだと思います」
・・・ものすごく共感します。100点以外は全部「欠点がある」と見做される教育方法では、僕も含め、ほぼ全員が発達障害になります。
上の①②。どちらも江戸時代までは、無かったものでした。
明治時代になり、政府は「富国強兵」政策を行いました。
「我々は開国した。欧米に負けるな!」とばかりに軍隊を増強したんですね。
これがそもそもの「悲劇」の始まりでした。
「兵制」「学制」「税制」ができたのが、そのとき。
「学制」は、6歳以上全員が学校に通うという決まりです。
(当時は小学校=8年間、中学校=3年間でした)
そして、同じ年齢の子が、同じ時間に一斉に、同じことを学ぶ制度に変わったのです。
ちなみに江戸時代までの「寺子屋」では、年齢はごちゃまぜ、好きなことを学ぶ、ひとりひとりに別のことを教える、だったので、いきなり真逆になってしまったんですね。
でも、考えてみてください。一斉教育ってめっちゃ、不自然じゃありませんか?!
例えば、
「我が社は、45歳の会社です。社員みんな45歳。一斉に同じ仕事をします」
こんな会社あったら気持ち悪いでしょ?(笑)
でも学校では「当たり前」にやっている。それが明治以後の教育です。
じゃあなんで、こんなことしたのかというと、「効率化」と「軍隊の練習」です。
なかでも後者は「富国強兵」に、欠かせないものでした。
「気をつけ!」「前ならえ!」「直れ!」「休め!」
もしかしたら今もやってるかもしれない(だとしたら、もういい加減やめましょう!)これらは皆「富国強兵」のため、軍隊の統率を取るために生まれたのです。
ちなみに「休め!」と言われたのでグダ〜っとしたら
「しっかり休め!背筋伸ばして!」
と怒られたことがあります。
それじゃ休まらないじゃん(笑)
さて、こんな「軍隊式教育マニュアル」が出来ない子はみな、できるまで居残りさせられました。
それでも出来ないと「こいつはダメなやつ」と切り捨てられたのです。
これが「一斉教育が”発達障害”を生む」の正体です。
翻って、現代人は、これができるかといえば、たぶん、できません。
つまり軍隊式教育では「ほぼ全員ダメなやつ」=発達障害になってしまいます。
そろそろまとめましょう。
現在の教育。それはバリバリ「軍隊式」なのです。
軍人を養成するためのカリキュラムを、そのまま使っている。だから、むしろ出来る方がおかしい(笑)
では具体的にどうしたら良いのかというと「南アルプス子どもの村小学校」さんのような学校が増えていき「それっていいなあ」という大人が増えていくこと。
そして、どこにいても、いつでも誰でも「新しい教育」が受けられるようにするシステムです。
ちなみにどんな人間が100点なのでしょう?
そう聞かれたら、僕は「全員」と答えます。
いるだけで100点満点!
もう何も足さなくてよろしい!
現代の先生の役目は、50点に50点を足すことではなく、
みんなすでに100点なんだ!ということに気づくことです。
もし今、ここで全員の先生がそう思ったなら、教育改革なんて必要ありません。
世の中は一瞬にして天国に変わります。
小学校はみな「夢みる小学校」になります。
そして僕たちも、そこを目指し、形にしていきたいと思います。
★映画監督さんが書かれた本です!