代表ブログ

教科の枠を越えて「全体性」の授業をやってみた

教科の枠を越えて「全体性」の授業をやってみた

おはようございます!代表の鈴木敬です。

 

「やべえ!明日もう水曜日かよ・・・」

火曜日に焦って猛練習!

 

これじゃレッスン前の生徒さんと一緒じゃないの(笑)

 

なにせ毎週水曜日は「ショパンのおへや」なのです

 

「ショパンの曲、いいですね!毎週聴きたいなあ〜♪」

という信定千尋先生、生徒さんKちゃんの声に

「あ、いいですよ〜」

とふたつ返事でOKしてしまったのが事のはじまり。

 

以来、週に1-2曲、暗譜で弾くことに。

なので、毎日、音大生のようにピアノ練習しています(笑)

 

ところでこれはただのコンサートではありません。

「音楽の授業」

でもあるんですよ。

 

例えば一昨日の「マズルカ第38番」について。

 

「ワルツってこんな踊りです。これはね、オーストリアで生まれたんですよ」

 

「でも同じ三拍子のマズルカはポーランドの民族舞踊。なんか、ぜんぜん違うでしょ?」

 

「さて、どっちを踊りたい?」

なんと、ほとんどの人が「マズルカ」に手を挙げました。

それくらい、シンプルで楽しそうな踊りなんですね!

 

 

でも(ここからが本題です)・・・

ポーランドって、どこにあるでしょうか?

 

「この地図を見てください」

 

「ポーランドってね、ウクライナの隣なんですよ」

 

その瞬間、全員がハッと息を呑むように、画面を見つめました。

 

「ロシア軍が侵攻しているウクライナの映像、テレビなどでよく観ますよね?

実は、ショパンの時代に、ポーランドも同じ目に遭ってるんです。

その相手は・・・なんと、さっき出てきたオーストリア」

 

参加の皆さんの目つきが、一段と鋭くなりました。

あの美しいワルツ発祥の地、オーストリアがそんな戦争を仕掛けるなんて・・・

 

「ショパンが生まれる前の年に、戦争があったので、実際にショパンは戦争を経験していません。

でも、愛するポーランドが戦火に見舞われたことに心を痛め、”マズルカ”や”ポロネーズ”などの民族舞踊をピアノで表現したんです。

ちなみにショパンは”ワルツ”も書いています。敵国の踊りを書くとき、一体どんな気持ちだったでしょうね」

 

という話の後に弾いた「マズルカ第38番」

 

みなさん、どんな気持ちで聴かれたでしょうか?

きっと、ショパンさんは「雲の上の人」じゃなくて「私たちと一緒の人間」。

戦争の、悲しみ、悔しさ、怒りを音楽にしたんだ。

 

きっと、他人事じゃなくて「自分事」として聴いてくださったと思います。

 

学びの目的は「他人事」→「自分事」に変えることです。

そのときに必要なことは?

 

「教科の枠を越える」

 

ことなんですね。

 

 

教科の枠を越え、自分事として腑に落ちたとき、脳の神経回路「シナプス」が発火、

 

「知識」→「生きる知恵」

 

に変わります。

 

 

このような「教科横断学習」(クロスラーニング)を

ピアノをベースに、生徒さんが自主的に行う、

「ホールネス(全体性)」

の教育機関を、まもなくつくり、スタートさせます。

 

お楽しみに!

 

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