<No.3>ピアノの先生は「心のお医者さん」
こんにちは!代表の鈴木敬です。
いよいよ10月になりましたね。
ラジオを聴きながら仕事しているのですが「あれ?」と思うことがあります。
いつもの声が聴こえてこない・・・そう、パーソナリティーの方が変わられたのですね。
番組改編や、人事異動、変化がたくさんある10月。
学校も衣替え。
心機一転、年末に向かってレッツゴー!ですね。
さて、そのレッツゴー!なのですが・・・
「最近、なんか、生徒さんたち、疲れているみたいです・・・」
どうも、生徒さん、レッツゴーできないみたいなんですね。
僕は、全国のピアノの先生対象にオンラインサロンを開かせていただいているのですが、
このようにおっしゃる先生が多い。
いったい、ドコに原因があるんだろう?
と疑問に思い、ひまわりの生徒さんにも聞いてみると、やっぱり、
「疲れた〜」
という生徒さんが多いのです。
大人、たとえばサラリーマンの方が「疲れた〜〜」というのはよく目にしますが、子供はだいたい元気いっぱいのイメージですよね。
なんで、疲れた〜になってしまったのでしょうか?
これは、社会の変化が大きいと思うんですね。
たとえば、教育の変化があります。
コロナで休校になったおかげで、休校明け、授業が忙しくなった。
楽しみにしていた学校行事が、なくなった。
このような環境で、ストレスをため込んでしまうのです。
また、学校が忙しい中で習い事を続けて、よけいに忙しいという子もいます。
それプラス、「これから、世の中、どうなっちゃうの?」という不安があります。
コロナで、未来がまったく読めなくなってしまったのです。
いわゆる「コロナ不安」。
大人、そして社会全体にそんな空気感があると、子供は敏感に察知してしまうのです。
本当に、これから、どうなっちゃうんだろう・・・?
さて、ピアノの先生のところに、そんな不安を抱えている生徒さんがレッスンに来ました。
最初、何をしたらいいでしょう?
「さあ、練習した曲、弾きなさい!」
ではありませんよね?
そもそも、練習時間さえ、取れないことが多いのです。
そういう生徒さんが教室にやってきたら(オンラインなら、回線が接続したら)まずは、
「ありがとう」
ではないでしょうか?
「いつも来てくれてありがとう」「大変なのに、ピアノを続けてくれてありがとう」
ここからスタートではないでしょうか?
そして、
「最近どう?」「幼稚園、楽しかった?」「学校、どうだった?」
こんな会話から、レッスンを始めます。
僕の教室では、これを、
「問診タイム」
と呼んでいます。
そう、ピアノの先生は、先生であると同時に、
「心のお医者さん」
なのです。
問診で気が晴れるかもしれないし、問診したことで、たとえ上手にピアノが弾けなかったとしても、
(ああ、練習時間がなかったんだな・・・)
とわかり、無駄に叱ることがなくなります。
教室では、このようなことを、先生方が、毎月の研修で学びます。
問診すること、生徒さんに寄り添うこと、大切にしていきたいと思います。