<No.126>「生徒さんが教え合う」って、本当に効果あるの?!
こんばんは!
エデュケーション・ディレクター、株式会社学びの庭ひまわり代表、鈴木敬です。
連休2日目ですね。
実は今、理由があってものすごく忙しいのですが、合間を見つけては読書三昧です。
前から、絶対読みたかった本、
は、なんと全820ページ!
厚さ=約5センチ!
重さ=約1キロ!
ダンベル代わりにして筋トレできそう(笑)
それか、枕にして寝るとか(笑)
内容はとても面白く、分厚いけどイッキ読みできそうです!
さて、教えるのは先生だけとは限りませんよね。
こうして本から教わることも多いです。
または、生徒さんが生徒さんに教えることもあります。
ひまわりでは、「アクティブラーニング(能動学習)」と言って、先生が一方的に教えず、生徒さん同士が教え合うことを大切にしています。
ひまわりメロディー教室の「放課後音楽クラブ」(教室開放)でも、教え合う場面が多いそうです。
※写真はどちらも一昨年のものです。
ここで、疑問が湧きますよね。
「先生が教えた方がいいんじゃないですか?生徒さんが教えると、わかりづらかったり、間違ったこと教えそうで・・・」
普通は、そう思います。
当然です。
でも意外なことに、生徒さん同士教え合った方が、伸びるのが早いのです。
下の表をご覧ください。
これは「ラーニングピラミッド」と言って、学習の仕方と、定着率を示したものです。
なんと、「人に教える」が、一番定着率が高い。
その数字、なんと90%!!
ということは・・・
「教えるのが、1番の学び」
なんですね。
ちなみに、上の4つ=今までの教育(先生が一方的に教えて生徒が聞くスタイル)では、生徒さんは受動的(受け身)になってしまいます。
「どうせ、先生が教えてくれるんだから、勉強しなくていいや」
です。
でも下の3つ=「グループ討議」「みずから体験する」「人に教える」になると、生徒さん、必死です。
何しろ、人に教えるんだから、ただ知ってるだけじゃダメ。
「めっちゃ詳しい!」
レベルにならないと、人には教えられないんですね。
たとえば、みなさんはグループディスカッションをされたことって、ありますか?
あのときは、みんなこう思います。
「いつ、自分が発言する番になっても良いように、仔細漏らさず聞こう!」
と、耳をダンボにし、目を皿のようにして、前のめりの姿勢になります。
実は・・・
学習は「前のめり」にならないと、まったく無意味
なんですね(がーん)
だから、「生徒さんが生徒さんを教える」は、一番効果的な学習法です。
もし、個人レッスンだったら、
「生徒さんが先生を教える」
に変えてみましょう。
おうちなら、
「お子さまがお母さんを教える」
です。
最後に・・・
もし、生徒さんが生徒さんに、間違ったことを教えたら?
そのときは、普通に「間違ってるよ」と指摘してください。
反対に、先生が間違ったことを教えたら、生徒さんが「先生、間違ってますよ」と指摘すれば良いのです。
現代の教育は、先生・生徒さんの関係をフラット(水平)にするのがコツ。
それが、これからの、
「世界標準の教育理論」
です(^^)