<No.127>音感は 大自然の中で育つ
おはようございます!
エデュケーション・ディレクター、株式会社学びの庭ひまわり代表、鈴木敬です。
いよいよ5月ですね!
今日は1日ということで、「白山比咩神社」さんへお参りに行くことにしました。
密を避け、誰もいない時間帯に、と思い5:00に家を出ました。
5:30駐車場に到着すると、なんと・・・
すごい車の数!
これには驚きました。
みんな、なんて信心深いのでしょう。
そのあと、人のいない「樹木公園」をウォーキングすること1時間。
1ヶ月前まで雪に埋もれていた地面からは、春の花々が・・・
青空と自然のコントラストが綺麗!
で、このベンチに座って「シャイン君」と一緒にブログを書いています。
鳥の声と小川のせせらぎがBGM。
最高の野外オフィスです。ね〜?「社員」君(笑)
さて、この前
「音感を鍛えるにはどうしたら良いのですか?絶対音感のトレーニングとか、〇〇法とか色々試していますが、ウチの子、なかなか音感がつきません。
無理強いしすぎたせいか、最近は疲れてきたようです」
と、ブログをお読みのAさんからLINEをいただきました。
そうですね。そんなときは、いったん音感トレーニングを離れ・・・
自然の中へ、連れて行ってあげてください。
自然の中には「音程にならない音」がたくさん含まれています。
ピアノの鍵盤は、「ドレミファソ・・・」と区切られていて、「ドとレ」「レとミ」の「間(あいだ)の音」は出せません。
でも、自然には、「間(あいだ)の音」が無数にあるんですね。
実は、私たち日本人には、欧米人にはない独特の感性があります。
それは「間(あいだ)の音」を素晴らしい、と感じる感性です。
そこを大切にしたいのです。
たとえば風鈴の音。欧米人は「ノイズ(雑音)」と感じますが日本人は「涼やか」と感じます。
「間(あいだ)」の音がたくさんあるからなんですね。
風鈴と同じく、琵琶、琴、尺八など、日本の楽器は、ピアノのようにハッキリと音程が分かれていません。
ドでもレでもない「間(あいだ)の音」がたくさんあり、四分休符でも八分休符でもない「間(ま)」を大切にして演奏します。
西洋の音楽は「ドラマ」「ストーリー」を大切にしますが、日本の音楽は「自然との調和」「佇まい」を大切にします。
自然の音には、そんな「間(あいだ)」と「間(ま)」がたくさんあります。
だから四季折々の自然の音は、日本人の心の琴線に触れるわけなんですね。
そこへ行くと、音感のトレーニングは「ドレミファソ」に分かれた音を聴き分けます。
間(あいだ)の音をカットする聴き方です。
だから、日本人の感性からすると、ちょっと疲れるのではないでしょうか?
もちろん、本人が好きならトレーニングを辞める必要はありません。
ですが、あまりに無理強いすると、音感がつかないだけでなく、音楽が嫌いになります。
もし疲れているようなら、自然の中へ出かけることをオススメします。
「間(あいだ)」と「間(ま)」に溢れた自然の音で、まずは、耳をリセットしてください。
しかも自然には、人間の耳には聞こえない20KHz以上の音がたくさんあります。
このような高周波の音は、脳波を安定させ、自律神経を整えてくれます。
コロナ禍のGWですが、人のいない時間帯に、自然の中で過ごしてみてください。
今こそ「日本人らしい耳」を取り戻すチャンスです(^^)