<No.176>小さい子はなぜ、わざわざ積み木を崩すの?
こんばんは!
エデュケーション・ディレクター&学びの庭ひまわり代表、鈴木 敬です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
早朝ウォーキング中の風景です。
もうすっかり「実りの秋」!
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そして新米からのお酒が楽しみ!!🍶
そんな中、今、プレ・テストオープン中の
HPができました。
★こんな感じでやってます!
どうぞ、こちらをご覧くださいね。
さて先日、ある幼稚園の先生から、こんなお話を聞きました。
「4歳児さんが、積み木を積んでは崩しているんです。
最初は、微笑ましい光景だな、と思っていました。
でも来る日もくる日も同じことばかり、繰り返すんですね。
たまりかねてある日、
「こうしたらね、キレイに完成するんだよ」
と、積み木でお家をつくってあげました。
そうすれば「ああ、お家ができるんだ!」ってわかって、ますます積み木が好きになるだろうって、思ったんです。
ところが・・・
その日を境にピタッ!と、積み木を止めてしまいました。
私、何か悪いことをしたのでしょうか?
___こんなお話です。
なるほど、こういうことってありますよね。
最初に言いますと、先生は何も悪いことをしていません。
子供の可能性を伸ばしたい!そう思うのは、当然のことだと思うんですね。
ただ、ひとつだけ頭に置いておいた方が良いことがあります。
それは、
「子供は完成を求めない」
ということです。
完成の代わりに、
「楽しい過程」
を求めるんです。
例えば、積み木が崩れるときの「カラカラ」という音。
これがめっちゃ楽しい!だから崩しちゃえ!
とか、つくっているうちに、他のものをつくりたくなった。
だから、壊しちゃえ!
そういうことが、たくさんあります。
そうなんです。
子供はいつも
「今、ここ」
に生きているんですね。
それに対して大人はいつも、
「将来」
に生きています(笑)
「積み木を完成しないと、立派な大人になれないわよ!」
とか。
「完成品を展示して、すごいね!って言ってもらおう」
とか(笑)
そこで子供とのギャップができ、今起こっている様々な教育の問題になるわけです。
だから、積み木が崩れる音を、子供と一緒に楽しみましょう。
カタチにならなくてもいい。
思い出になれば(^^)