<No.211>生徒さんの恩返し?!〜今年の気づきナンバーワンは?
おはようございます!
学びの庭ひまわり代表&エデュケーション・ディレクター、鈴木 敬です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
いよいよ今週末日曜日「クリスマス・リモートコンサート」🎄
ということで恒例「クリスマス作曲リレー」ただいま絶賛、制作中!
生徒さんが書いた2-4小節の短いメロディーをつなげて、1曲のメドレーにします。
今回は20曲以上集まり、なかなか大変なのですが、徹夜でがんばります(笑)
さて今年1年、まもなく終わりですね。そこでちょっと振り返ってみました。
今年、たぶん今までで一番、良い年でした。
なーんて言えるなんて、本当に幸せです。
そうなったのも実は、ある生徒さんのおかげなんです。
今から一年ちょっと前、A君が教室にいらっしゃいました。
「この子、全然ピアノを弾かなくなっちゃったんです。でも、キライになったわけではないと思うので、見てもらえませんか?」
とお母さま。
以前の僕なら、ピアノが弾けるよう、いろんな工夫をして興味を引こうとしたと思います。
でも、いろいろな経験からもう、そういう気にはならず、
「A君、キミに与えられた時間と場所だよ。だから、好きなことしていいよ!」
言って、何もせずただただ見守っていました。
最初A君は、教室内にあるいろんなものをいじって遊んでいました。
ところがラスト5分くらいでいきなりピアノの前に座り「こぎつね」を弾き始めました。
前のお教室で習われていたのでしょう、スラスラ弾いています。
「え?!今の、Aが弾いたんですか?」
待合室にいたお母さま、ビックリして飛んで来られたのを覚えています(笑)
この瞬間、僕の人生で3に入る大発見をしました。
「イヤイヤ弾くピアノ、好きで弾くピアノ。目の前のピアノは1台だけど、実は2つのピアノがある」
そう。
「ひとりひとりには、別の宇宙がある」
っていうことです。
A君は、自分の宇宙を旅したい。誰にも邪魔されずに。
それから、吹っ切れたように、誰に対しても、
「相手の好きに」
していただきました。
先生方には「好きなようにレッスンしてください」。
生徒さんには「好きなように、レッスン時間使ってください」。
自分が相手をコントロールすることを放棄したんです。
その代わり、相手をいつも見守る「安全基地」(セーフベース)をつくることだけ、考えました。
(「寺子屋ひまわり」はその一つです)
★今日の寺子屋ひまわり。僕は山歩きしています(笑)
こんなところまで登りました
つまり、先生も生徒さんも
「いつも、守られている」
という安心感を持てるようにしたのです。
その結果…
あらゆることが、ウソのように流れ始めました。
何もしないのに「完璧」になるのです。
本当です。
始める前に、叶ってしまったことさえあります。
たとえば(こうなったらいいな・・・)と思うことを、みんなが先回りしてやってくれるのです。
レッスンも、イベントも、経営も、すべて。
マリア・モンテッソーリ女史はこれを「正常化」と呼びました。
相手を丸ごと認めると、自然と、理想的な形になるのです。
そして、正常化のもととなるもの。
人を頭のてっぺんからつま先まで丸ごと認め、信じることを「無条件の受容」と言います。
良いことに気づいてよかった!
しかも、教えてくれたのは生徒さん。
今まで、晴れの日も雨の日も、生徒さんのことばかり考えてたから、恩返ししてくれたのかな?
(そう思うことにしましょう 笑)