<No.22>練習の押し付けで、生徒さんは「奏難」します。
こんばんは!鈴木敬です。
クリスマスが近づき、私が教えている教室も、ツリー点灯です!
毎年、これを見ると1年間無事に過ごせたことへの感謝が湧き上がってきます。
ただただ
「ありがとう」
それだけです。
そんな中、クリスマスコンサート2020の練習が盛り上がっています!
とくに「ひまわり横浜パレット教室」さんは、ものすごい数の曲が出来上がっています。
一体、何が起こったのでしょう(笑)
「クリスマス音楽リレー」で演奏する曲なのですが、もはや「作曲まつり」と言っても過言ではありません!!
★詳しくはこちらのブログをご覧ください。
さて、私のところにはいろんな保護者さま、ピアノの先生からご質問が寄せられます。
「うちの子、練習しないんですよ〜」「生徒さん、言うこと聞かないんです〜」
あ、それ、子供時代の私ですから心配ありませんよ!っていっても説得力ゼロなので、丁寧にお答えしています。
こういうご質問を、3日にいっぺんですから、年間100件以上いただいています。
まさに
「ピアノレスキューSOS」
または、
「ピアノレッスン駆け込み寺」
みたいな感じです(笑)
その中でとくに多かったご質問に、
「子供(生徒さん)が毎日ピアノの練習をしないんです。どうしたら良いでしょう?」
というのがあります。
たぶん、「ピアノは毎日練習するもの」と思われているのですね。
それは、たとえば「歯磨きは毎日する」と同じような感覚なのでしょう。
たしかに歯磨きは毎日した方が良いですよね!
でも結論から言えば、ピアノ練習は毎日しなければならないということはありません。
もちろん、毎日したければ毎日すれば良いのですが「しなければならない」ということはないんです。
理由は2つあって、どちらも科学的な理由です。
<その1>毎日より週4日の方が伸び率が高い
アメリカのある研究機関が「語学」「スポーツ」「芸術」で、週何日取り組んだら一番成果が上がるか?を実験しました。
すると、週4日が一番伸び率が高かったそうです。
トップクラスのアスリートなどは「毎日」になるかもしれませんね。でも、そのときにはやっぱり休息を上手に取り入れる必要があります。
<その2>楽しくなければ身につかない
ごくごく当たり前のことですよね。でも、今までの教育に1番欠けていたのはこのこと。
「楽しくなくても、がんばれ」
これでは脳の働きが鈍り、パフォーマンスが上がらず、スポーツや楽器演奏ではフォームを崩す恐れがあります。
楽しいと感じないときは、止めてください。
◆楽しいと感じないときはやめる勇気
日本人、苦手なんですよね。「止める」こと(笑)
でも
「そんなのは根性無しだ」
というオールドファッション、昭和思考は捨てましょう。
ある登山家の方がおっしゃっていました。
たとえばヒマラヤなどの高山に登るときは「撤退する勇気」が必要だと言うのです。
なぜなら、無理をすれば「死」に至るから。登山では「生きて還る」ことが必須です。
そこで基準として、
「登っていて”楽しい!”と感じないときは撤退しろ」
というのがあるそうです。
楽しいと感じない日はパフォーマンスが上がらないので、死に至ることがあるからです。
さすがにピアノで「遭難」はありません。
でも、
「奏難」
はあるのです。
「練習しなさい!」と言う押し付けはNG!
そして、楽しくないときは、練習を潔くやめましょう。
★曲をつくるのも、気分転換に良いですよ!
「クリスマス音楽リレー」イメージビデオ