<No.40>「先生の左手になりたい」
こんばんは!鈴木敬です。
クリスマスコンサートの曲目が出揃いました!
が、
なんか変なのがあるぞ・・・
ファ・・ファミマ入店音??
一体どうなることやら。
今度はローソンもお願いします(笑)
さて仕事柄、ピアノの先生のレッスンをたくさんさせていただくのですが、ときどき、とても感動するお話を伺います。
まさにファミマ入店音級の感動です。
今日は、それを書きたいと思います。
数年前のこと、あるご高齢のピアノの先生、Aさんにお会いしました。
「あの、私ね、左手が動かないんですよ」
聞くと、50代のときに脳梗塞になられ、左半身が不自由になり左手が動かなくなったそうです。
「このまま先生を続けたい。でも、左手が動かないピアノの先生なんて・・・」
と、辞めようと決意しましたが、
「辞めないで!」
という生徒さんの声で、続けることにしました。
でも、もう、両手で弾くことはできません。
「一生片手でしか弾けないのね」と落ち込むAさん。
そのとき、奇跡が起きました。
「あのね先生、わたしが、左手、ひいてあげる」
来る生徒さん生徒さんが、左手を弾いてくれるようになったのです!
曲は、簡単な童謡ですが、先生との連弾はとても楽しそう。
びっくりしたのが、これまで、
「左手ひきたくない」
と、右手しか弾かなかった男の子が、左手を弾いてくれたこと。
そして、発表会を迎えました。
「これから、先生と連弾コーナーです」
先生が右手を弾き、全員の生徒さんが交代で左手を弾きました。
その瞬間、会場は今までにないあたたかさに包まれたそうです。
私は思います。
これが理想の音楽教室だと。
先生の役目は、ピアノの上手い生徒さんを育てることではないんです。
いざというとき、人の片手になれる人を育てることです。
_____とAさんは教えてくれました。