<No.185>「今、楽しい!」とピアノが上手くなる理由〜化学変化と新結合
こんにちは!
エデュケーション・ディレクター&学びの庭ひまわり代表、鈴木敬です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
緊急事態宣言が全国的に解除され、最初の週末。お出かけになられた方も多いのでは?
僕も、ちょっとだけ、お隣富山県までドライブしてみました。
海も空も真っ青!!
こんなに全国的に晴れるのは、年に14日しかないそう。まさにラッキーデーでした!!
さて「新しい日常」を過ごすにあたり、教育も新しくしていかなきゃね!
と私たちは、日夜がんばってます。
「へえ、先生たちがんばってるんだ。じゃあ、僕もがんばらなきゃね!」
と言ってくれたのは、山口県の年中さん、Sくん。
右上、大蔵香織先生の生徒さんですが、いつも先生たちみんなで見守っています。
そんなSくん、がんばったおかげで、ブルグミュラー「アラベスク」を数週間で、両手でスラスラ弾けるように!
たしかにSくん、練習がんばってくれたようですね。だから弾けるようになったんです。
ただし、
「頑張る」
じゃなくて、
「顔晴る」(がんばる)
の方。
つまり
「楽しむ」
です。
ひまわりでは、「どこまで弾けたか」を指標にはしていないんです。
「どれだけ楽しんだか?」を指標にしているんですね。
楽しんだ「結果として」上達することが、大切だと考えるからです。
これを私たちは「化学変化」と呼んでいます。
一例をあげますと、作曲を教えるとき。
なかなか曲って、書けませんよね?
そのとき「あと◯分で書きなさい!」などと、プレッシャーを与えてはいけません。
「ね、一番好きな音って、なあに?」
生徒さんは「わたし、みーちゃんだから、ミ」と答えます。
「じゃ、ミ、書いてみよっか?」
このときも「音符を正しく」とか言っちゃダメ(笑)
カタカナでもひらがなでも良し。
数字でも良し!
面白い楽譜の書き方でも良し!(笑)
こうして1音書くと、生徒さんに変化が起こります。
(え、わたしって曲、つくれるんだ!)
これが「化学変化」です。
そう、その場で作曲家が一名、誕生したのです。
そして「その次の音」「その次の音」・・・と好きな音を並べていくだけで、1曲完成!!
その様子を大蔵香織先生のレッスンで観てみましょう!
「今楽しい!」を次から次へと連続していくと、生徒さんが「自分から」やるようになる。
その様子が、よく表れた動画です。
★レッスンの詳しい様子→こちら
作曲は楽しい、と感じた生徒さんは、音符を書きたくなるかもしれませんし、コード(和音)を知りたくなるかもしれません。
そのときに、教えてあげれば「スポーン!」と頭に入ります。
教えるのはすべて「タイミング」。
相手が求めているときにするのです。
さて、このような化学変化を起こしていくと、明らかに生徒さん、変わっていきます。
今まではどちらかと言えば受け身で、言われたことを正しくやればいいや、と思っていた生徒さんが、
「楽しいことを、自分からやろう!」
に変わります。
脳内の神経細胞、シナプスが、今までとは違う結びつき方をする
「新結合」
が行われるのです。
「やらされ脳」が「やりたい脳」に置き換わるんですね。
新結合という言葉は、経済学者シュンペーターによって「イノベーション」という言葉で表現されました。
「やりたい脳」に変わった人は、世の中にイノベーション(技術革新)を起こすんです。
スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、エジソン、アインシュタイン・・・
みんな「今、楽しい!」という点を連続させ、線に変えた人たち。
「イノベーター」たちです。
そんなイノベーターに、お子様を育ててみませんか?
「今、楽しい!」が連続のレッスンで、お手伝いいたします(^^)